KiwiSDR その2(具体的な操作編)
具体的にはここから
・List/map of receivers:
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rx.kiwisdr.com リモート受信基地局(サーバー)一覧 656局
左上のsearchの窓に「japan」を入れると日本が出てくる。
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map.Kiwisdr.com マップの表示
世界地図をさらに拡大して聞きたい地域の受信基地局(サーバー)が選べる。
・SNR scores: S/N比が良い受信基地局(サーバー)のランキング
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snr.kiwisdr.com S/N比35dB以上はノイズが少ない
・操作説明書は最初の画面で左側に紫色の吹き出しがでるがこれは英文の操作説明書
たとえば受信例3550KHzのアマチュアバンドを受信する場合、
右の写真 KiwiSDR受信画面の右下の操作画面で
・select.bandからAMATER 80mBandを選択する。
・受信モードはLSBを選ぶ
・ウオーターホールの帯を直接クリックしても良いがSSBの場合正確にチューニングするため周波数の窓に3550KHzを直接入力してもよい。
・周波数の微調整は---+++できる。
・ウオーターホールの帯を拡大するには矢印マークをクリックする。3KHzの電波の質を見ることができる。
・たとえばBCL受信例7325KHzの中国国際放送を受信する場合
・select.bandからAMATER 40mBandを選択する 受信モードはLSBを選ぶ
中国国際放送は朝方はローマでも良く聞こえる
KiwiSDRのしくみ
以下の記事はKiwiSDRのホームページやCQ誌から得た情報をまとめ忘備録にしたものです。
・KiwiSDRのHP
KiwiSDR.com (←すべての疑問は英文で詳しく解説されている)
・必要なものSeeed BeagleBone Greenボード、SeedKiwiSDR本体受信Board、DC5V-2A電源(注:トランス電源のみ 2.1mmφコネクタ。Apple純正のUSB iphone充電器はOK) Total 40K弱。
・KiwiSDRは電源を入れる前にSeeed BeagleBone Green(ビーグルボーンという)Linux PC基盤にKiwiSDR基盤を合体させ、付属のSDカードを入れてから電源を入れKiwiSDRソフトを自動でインストールしたものである。インターネットで公開するにはKiwiSDRの管理画面にKiwiSDR.com/public/への登録選択でYesを選び公開サイトにグローバルIPアドレスまたはDDNS(ドメイン)に:8073(ポート番号)を加えて登録する。同時にルーターでKiwiSDRが繋がっているローカルIPアドレス(Windows コマンドプロンプトからarp-aで確認)をTCPで8073のポートを開放する。
DDNSは無料のDNSサービス(DDNS Now等)があるがIPアドレスの通知・更新をしないと使えなくなる。DiCEという無料アプリ(窓の杜等)でネットワークIPアドレスを一定間隔(1分ごと)でチェックして変われば自動再登録して無料のDDNSを使い続けることが可能。
(詳しい説明はKiwisdr.com/quickstart/#id-networkに英文で掲載されておりgooglで翻訳して読む。)
KiwiSDR基盤にはRF受信部とGPS受信部がありHFのアンテナとGPSアンテナをそれぞれ設置して開設する。
・KiWiSDRは同時に4つの疑似接続ができ4人まで同時アクセスが可能でそれぞれが独立したチャンネルになる。世界中には8チャンネルもある。(デュアルSDRサーバーにしてある。英文のFAQに記述あり) 例) 0/4users→4つ空きがある 4/4users→ 空きなし
・開設局の中にはグループで使用するためにパスワードを設定している局がある。
また接続時間を制限しているところもある。
・KiwiSDRはダイレクトサンプリング方式だが周波数帯域ごとのフィルタは入っていない。よってKiwiSDRを開設した基地局側のアンテナが問題になる。アンテナ入力にバンドフィルタやガルバニックアイソレーターを入れていないところはローバンドは夜間の中波帯の混変調でノイズまみれになっている。夜間のATTも場合によっては必要。
・KiwiSDRで使っているアンテナは広帯域のアクティブループアンテナかロングワイヤーがある。
具体例
ALA1530LN , MFJ1886 , APEX LS300A ,MK5212 , 303WA-2(GP)等々
磁界ループアンテナ 同調形アクティブループアンテナ (影山敦久氏著)
PC側(受信側)のはなし
・KiwiSDRは0-30MHzの中波から短波帯だがエアーバンド(118-140MHz)もある。(上尾市)
・接続できないところや時間制御をしているSDRserverもある。
・S/N比の良い基地局が良いが必ずしもではない。
・デジタル処理による遅延のためFT8などの時刻同期信号はGPS受信機から自動的にPCの時刻を遅らせるソフトGPStime.exeが必要
kiwiSDRの後継機種について
・KiwiSDRは最近のものではなく2016年頃から徐々に広まってきたものだがKiwiSDRの基盤は現在製造中止となり頒布されていないので入手は困難。(amazonや秋月電子に在庫なし)
・2023.12.24の英文コメントを見るとKiwiSDR2のプロトタイプを現在作成中となっているが問題は費用がどれだけかかるか、だれがこれをどのように製造するかわかりません。誰か具体的なアイデアがある人はメールをくださいと書かれていた。
KiwiSDR.com
・KiwiSDRのクローン型FlyDog SDRの基盤が2023年5月に出た。バンドが拡張され62MHzまで受信可能。FlyDogSDRはRaspberry pi上で動作するSDR。しかしこちらも現在半導体不足で製造中止状態。もともと製造数が少なく入手は困難。
・受信画面はKiwiSDRもFlyDogSDRも同じ。
FlyDogSDR
KiwiSDR2について
リモート受信基地局(サーバー)一覧の画面上部に初回分は完売しました。ストアで2回目の注文準備(KiwiSDR2)ができたらメッセージが表示されます。と書かれていた。
・2024.2.4→2回目の生産からの購入に興味ありますか? support@kiwisdr.comにメールください。とコメントが変わった。初回生産分は2024.2月に出荷されます。とある。
・2024.2.5→KiwiSDR2販売開始になっていた。Kiwisdr.nz参照 価格は395ドル送料50ドル。
(KiwiSDR動作画面右下→ステータス→Links 「Forum」をgooglで翻訳)
kiwiSDRサーバーのピックアップ
(注意:海外のサイトなので英文のままで使う。Googlのブラウザで翻訳機能を使うとうまく動作しません。)
FlydogSDR 大分宇佐市
大分宇佐市 ←ここをクリックすればスマホもOK
KiwiSDR 大分中津市
大分中津市 現在パスワードが設定されています。
KiwiSDR 愛知長久手市
JA1GJD/2
KiwiSDR 東京都 足立区
JH1PGF KiwiSDR ( ANT ホイップ)
KiwiSDR 大阪市
Osaka ANT ALA1530LN
KiwiSDR 東京
小平市 ANT LooP
KiwiSDR 福島県
二本松市 ANT G5RV
KiwiSDR 栃木県
鹿沼市
KiwiSDR 桶川市
航空無線118-140MHz (人気があるためビジーが多い)
KiwiSDRは自宅のアンテナとKiwiSDRサーバーをボランティアで無償で開設しているが利用する側も気遣いがいる。敬遠されるパターンは
・頻繁に接続して私物化する。
・接続しっぱなしにしてビジーにする。
・何も受信していないが接続状態にする。
・発信元が不明な暗号信号を受信している。
敬遠パターンに対してサーバー側でアクセス時間制限やパスワード設定をしたり、接続してきたクライアントのIPアドレスやDDNSのアクセスログが取れるのでブラックリストで接続不可にすることもできる。
その他
・BCLのベリカード
世界中のリモート受信サーバーに接続できるわけだが珍しい放送局のベリカードを集めている人にもメリットがある。KiwiSDRを利用して狙った放送局をあらかじめ確認し自前の受信機でアンテナの方向を合わせてDXを稼ぐことができる。
・AM放送の終焉
総務省AM局の運用休止に係る特例措置 が適用されAM放送が聞けなくなる。
2024年2月1日から2025年1月31までの間においてAMラジオ放送の休止を予定している局は13社
例)東海ラジオ 2024.7.1~2025.01.31
理由:送信所の老朽化とコスト削減、radikoの普及。
NHK以外は2028年までにFM放送に転換する。今のうちにKiwiSDRでふるさとや学生時代に聞いたAM放送を聴いておくのもいい。
放送局からみたFM放送のメリット
日本は山が多いので中波は遠くまで飛ばないがFMのVHF帯は50Wくらいでカバーできる。ちなみに現在AM送信所はもう真空管ではなく例えば150KWの送信所は500Wの半導体送信機300台をパワー合成で構成している。それを2セット予備用を含めて稼働させている
。
2024.2.5